SSブログ

2013年8月ドイツ・ノイミュンスター [Whitacrian]

先月のロンドンには悔しい思いしか残っていないので、その気分を晴らすかのよ うに、8月3日ドイツ・ノイミュンスターへ行くことを決めてFacebookへ投稿するとVirtual Choir Friends仲間のドイツ人のChristineとFraukeが大歓迎してくれ、会場のレストランで会おうと誘ってくれた。それまでのふてくされていた気分が一気に晴れたのを感じた。ニューヨークだけでなくドイツでもVirtual Choir Friends仲間に会える喜びで一杯の中、7月31日(水)10時55分関空発 AY0078便に乗り込む。ひとまず、乗り継ぎのヘルシンキ到着。かなり寒い。次のハンブルグ行き便まで15時間をここで過ごさなければならないので、薄着で来たことを後悔した。

photo-28.JPGphoto-27.JPG

出発前にChristineからドイツは36度もあって暑いから、 是非ファンのファン(うちわ)も持ってきて欲しいと頼まれていたのになぁ...。 しかしここは北欧、ドイツではない。ここが寒いことはなんとか納得できたのだが、ここからフライト時間たった2時間のハンブルグが36度の猛暑というのは容易には想像できない。寒さに耐えること15時間、ようやくハンブルグ行きのフライトへ搭乗し、ハンブルグから電車で1時間。私の泊まる宿はノイミュンスタ ーの次の駅アインハルト。人気の少ないのどかな田舎の駅だった。

photo-25.JPGphoto-26.JPG 

気候は、確かに暑いが、日本で経験する36度ではなく、日陰に隠れるだけで爽やかに涼しい。だからホテルの部屋にはエアコンも扇風機も設置してないが、快適だった。 アインハルト滞在中、エリックの事務所のジョアンナという女性からメールが届いた。彼女はエリックのAdministratorだとのこと。はてAdministrator?...秘書のようなものなのだろうか。辞書で調べてみると「管理者」...よくわからない。 とにかくマネージャーの中のひとりなのだろう。メールには 「綺麗な胡蝶蘭をエリックへありがとう。本当に綺麗です。バッキンガム宮殿で のVirtual Choir演奏を楽しんでもらえてとてもよかったです。」とだけ書いてあった。エリックに届けてくれたのかどうか。エリックの様子も全くわからない。 しかも私がお花を届けてから2週間ほどが経過しています。彼女は私がバッキンガム宮殿のコンサートに行ったと思っているようだが、クレアからのメールのことは知らないのだろうか。私の気持ちを伝えたいために贈った胡蝶蘭はエリック へ届いているのだろうか。 ジョアンナには聞きたいことがたくさんあったが、どう返信するのかを思い悩ん でしまった。

2013年8月3日フェスティバルの朝。昨日まですごく暑かったのだが、 Christineによると今日は26度くらいの快適な日和だとのこと。昨日、下見に行った会場は大規模に改修工事をしている最中だった。本当にここでフェスティバ ルが開催されるのだろうかと半信半疑で入っていくと、エリックのポスターを発見してホッとすると同時に急に早足になり準備中の会場を覗いてみた。そこはかなり広い特設会場で、舞台には大きなスクリーンが用意されていた。Virtual Choir 4.0のビデオが流されるようだった。
photo-31.JPGphoto-30.JPGphoto-29.JPGphoto-32.JPG 

お昼にはChristineたちと会う約束をしていたので、そろそろ出かけようかなと思ったその瞬間!突然、雨が降ってきた!昨日まであんなに晴天だったのに。雨傘を日傘代わりにして歩いていたのに。やっぱり雨男なの?エリック。ミネアポリスでもニューヨークでも、いざ出発しようとすると雨が降ってきて、せっかく髪をブローしたのになぁ...といつも 同じことを書いているような気がする。あれ?もしかすると私が雨女なのかも? などと考えていると、雨はすぐに止んだ。夏の突然の雨だったようだ。 約束していたカフェに到着すると、Fraukeが既に来ていた。Christineは渋滞に 巻き込まれているので到着が遅れており、Wiebke とIngridはリハーサルが終わ ったら合流するとのことでしばらくFraukeと二人で話しをしていたのだが、初 対面とは思えないほど、息をつく暇もなく会話に花が咲き、Christineが合流するとその勢いはますます拍車がかかる。私が話し疲れて目の前の二人を眺めている間も会話は途切れない。この二人だけが特におしゃべり好きなのだろうか。いや、ベルリンで当日券窓口に一緒に並んだ老紳士ともずっとおしゃべりをしていたのを思い出した。初対面なのに、しかも母国語ではないのに。フェスティバル に出演するWiebkeとIngridともう一人彼女たちの友人が、リハーサル後にカフ ェに合流したときには、もう大変な騒ぎとなった。周囲のカフェ客たちとの違いといえば、私たちには、これからエリックの音楽を共有できるという興奮が根底 にあるということだった。WiebkeとIngridは2012年2月のハンブルグでの演奏会に参加した経験があり、Christineと私はそれを聴きに行っていたのだが、今回が初めてだというFraukeが最も興奮状態だった。開場時刻が迫ってきたこ ろ、彼女たちから今夜のフェスティバルのチケットはSold outしたと聞かされ、昨日のあの会場の広さから考えると、どうやら演奏会終了後にエリックに近 づくことは不可能だと察知した私はWiebkeとIngridたちと別れ、花束を買いに走った。花束を買っていたそのわずかな間に、ゲリラ豪雨が。いくら Cloudburstを書いたからといって、これはないでしょ。幸い折りたたみ傘を持 っていたので、びしょ濡れになりつつFraukeとChristineの待つカフェへ戻り、 会場へ向かうことにした。
photo-43.JPG 
 
私はChristineの車に乗せてもらって会場へ向かっ た。ノイミュンスターの合唱イベント50周年のフェスティバル会場は、若きアメリカ人作曲家を招聘して熱気に満ち溢れていた。ドイツ語で書かれたパンフレットを購入した。表紙には「Songs of Change」と英語で謳ってあり、エリックの音楽はほとんどが英語だ。50周年のノイミュンスター合唱界にエリックの 音楽が新しい旋風を巻き起こすと言いたげなキャッチコピーだなと思いつつ、会場内へ入る。自由席なので、ChristineとFraukeがどこへ座ろうかと考えている 隙に、私は迷わず、中央の通路沿いの中央寄りの、いわゆる招待席に近い席へ進んで
「私はここがいい。」と席を決めると、Fraukeは
「さすが、オフィシャルストーカーね。ここなら写真撮影的にも演奏会を楽しむのにもベストなポイントだわ。」と感心していた。さらに私が
「拍手の時にエリックへ花束を渡しに行きたいから通路側の席に座りたい」と言 ったときには、開いた口が塞がらないといった表情を浮かべていた。 フェスティバル前半はエストニアのVelko TormisやArvo Part, Urmas Sisask などの作品、イタリアのGiuseppe Verdiの作品の演奏の後、インターミッショ ンを挟んでいよいよエリックの登場だ。大歓声と共にカジュアルなジャケット姿 で登場したエリックは、いつものように軽快なトークで曲を紹介し、演奏を始めた。「The Seal Lullaby」「Cloudburst」「Sleep」の3曲の後、いよいよお 待ちかねのVirtual Choir 4.0の「Fly to Paradise」だ。ここしか花束を渡すチ ャンスはないと判断した私は、演奏後に拍手を受けているエリックへ駆け寄り、 薔薇の花束と共に最新お手製うちわを渡そうと舞台上のエリックへ向けてありったけ腕を伸ばした。すぐに気付いてくれたエリックは、屈んで私の頬を優しく撫 でて花束を受け取ってくれた。幸せ一杯で自分の席へ駆け戻ると、そのままフェ スティバルはベートーベンの歓喜の歌を会場全員で大合唱してクロージングを迎えた。
 
photo-41.JPGphoto-39.JPG 
 
演奏を始めようと指揮台に立ったエリックは、ジャケットの襟が立ってい るのを直しながら、客席へ振り向いて、目の前にある巨大スクリーンを指差し、 『ここに映し出された自分の後姿を見て襟のことに気付いたんだよ。』というジ ェスチャーをするので、客席は笑いに包まれた。そしてクロージングの大合唱中、スクリーンに舞台上の少年少女合唱団の感極まった少年の泣き顔が映し出された時、またまたエリックが客席へ振り向いて、少年の可愛らしさにニコリと笑 みを見せると、またまた会場は笑いに包まれる。そんな和やかな雰囲気の中でフ ェスティバルは幕を閉じた。エリックが舞台を降りても3千人ほどの観客の熱気 はなかなか冷めやらず、混沌としているロビーで、出演していたWiebkeやIngrid たちとなんとか合流できた私たちは記念撮影をし、10月のハンブルグの演奏会でまた会いましょうねと別れを告げて、興奮の冷めないまま帰路へついた。
photo-42.JPGphoto-34.JPG

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 1

テルミ

初めまして。
以前、テレビで拝見致しました!
エリック様の 追っかけは、まだ続けておられますか?
by テルミ (2017-09-24 23:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

NHK 特ダネ!投稿DO画 夏のスペシャ..|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。